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中国人実習生 長崎の会社が改修費名目家賃を過剰徴収/3000円を1万円

 長崎県西海市の青果卸売・加工会社「エイビーエス」=労働基準法違反容疑などで書類送検=による違法労働事件で、中国人農業実習生を受け入れていた同社が、1人あたりの家賃として1万円を賃金から天引きしていたが、実際の家賃は3000円だったことが分かった。同社は7000円について「改修費などにあてるためだった」と説明している。長崎労働基準監督署もこの事実を把握している。

 同社や労基署によると、実習生10人(うち7人帰国)は先月まで、西海市内の築約50年の木造住宅に約2年間共同で暮らしていた。10人の賃金から家賃や光熱費などとして毎月計30万円を天引きし、うち計10万円が家賃、残りは社会保険料や光熱費などにあてられた。

 しかし、実際に家主に支払われたのは毎月総額計3万円だった。会社側は、月7万円については「衣食住を会社で面倒をみていた。一軒家で古い家だから畳替えしたり、ボイラーやシャワーの改修も必要だった」としている。家主は「ボイラーはつけたが畳などの補修はしていない」と話している。

 事件では、エイビーエスと同社の男性社長が06年11月から1年間、中国人女性の実習生7人(既に帰国)を最低賃金に満たない本給6万円で働かせ、残業代も法定以下だったとして書類送検された。

 外国人研修生問題弁護士連絡会の指宿昭一弁護士(第二東京弁護士会)は「今回は会社側が『改修費などにあてた』と説明しているが、不自然な金額で、立場的に弱い実習生に対する不当な扱いと言わざるを得ない。外国人研修を巡る問題では、給料からさまざまな名目で経費を差し引いたり、家賃や光熱費を不当に高く取り搾取(さくしゅ)する例がよくある」と指摘した。

  ◇   ◇

 「エイビーエス」の男性社長が14日、毎日新聞の取材に応じ、賃金未払いや長時間労働の問題について釈明した。社長は「制度の理解が足りず、非は非として認める。しかし、会社側が負担した福利厚生や備品などの経費を(給与に)加えると最低賃金はクリアしている」などと反論した。

 男性社長は最低賃金以下の給与や残業代不足について「(給与以外に)米や野菜、買い物の交通費、家財道具代などの経費が高くつく。温泉にも連れていき、精いっぱいかわいがったのに心外だ」と説明。長崎労働基準監督署は未払い賃金が一年間で計600万円と指摘したが、会社側の認識では、経費負担を給与とみなすとほぼ最低賃金以上の金額になるとの見解だった。社長は「実習生も納得し、帰国前にボーナスとして20万円を払うことで和解した」と強調した。

 また長時間労働についても「休日は冬は週1日、夏は週2日。急に注文が入り、2、3日休めない月があったかもしれないが、代休はあげた。実習生は『残業したい』が口癖だった」と述べた。

※男性社長の認識不足は甚だしいですね。賃金の概念も知らないで会社経営をしているとは・・・。知っていても今回の件では知らない振りでゴリ押しで通すつもりなのかもとも、感じてしまいます。でも本当に多いですね、制度の認識不足の受入企業が。
この記事へのコメント
研修生問題本当に多いですね
でも企業が研修生受け入れで多額な資金が必要なのも確かです。
M at 2008年11月22日 16:35
私の働いてる会社の研修生も残業させてとかなり社長に食い下がりました。違反だと諭すと黙っていればばれない、させてください。あげくに他の会社はやってます。だからさせてくださいとか頼んでました。

ほっておくと電話代だけでも三万ですよ。

渡航費用から住居の用意、違反すれば、経緯などははしょられて企業や会社が責められるのが現状でもあります。
at 2009年02月01日 11:18
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